月々の返済額が軽減でき、
返済日を1つにまとめることができる『おまとめローン』
おまとめローンは一見メリットしかないように見えますが、実はデメリットも存在します。
おまとめローンのデメリットについて3つお話していきます。
『こんなデメリットがあるのか……』
と知ったうえで、賢くおまとめローンを利用しましょう。
Contents
そもそもおまとめローンってなに?

おまとめローンについて一言で説明すると、
『複数の借金をひとつにまとめることができる完済専用のローン』
のことです。
借金が2社3社とあると、毎日返済に追われて苦しいですよね。
そのうえ、何社からも借入をしていると、
今日はA社の返済日、5日後にはB社、10日後にはC社…。
と、月に何度も返済日が来るなんて状況はザラにあります。
毎日、借金の返済のことで、頭がいっぱいになるなんて不安ですよね。
そのような不安を軽減するのにおすすめなのが、おまとめローンなのです。
おまとめローンの金利の相場は、12%~15%と低金利です。
そのため、おまとめローンで借金をまとめることで、金利も安くなり、返済しやすくなるのです。
返済回数が減り、金利も安くなる。
これだけのメリットがあるおまとめローンですので、特に、借金をいくつか抱えている人からすると、
『おまとめローンはメリットばかりじゃないか!』
と思うのではないでしょうか。
いいえ。実は、おまとめローンにはデメリットも存在するのです。
ここからは、おまとめローンで損になるパターンについてお話していきましょう。
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おまとめローンで損になるパターン① 最終的に利息が多くなる?!

おまとめローンで損になるパターンの1つ目として挙げられるのは、
「利息が多くなる可能性がある」という点です。
おまとめローンを利用するにあたっては、今よりも金利の低いところを選ぶのが一つのポイントとなります。
しかし、金利が低いからといって、必ずしも最終的に支払う利息が安くなるとは限らないのです。
一体なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
それは、おまとめローンのメリットの1つでもある「月々の返済額が減る」事にあります。
月々の支払額が減ると言っても、借金自体が減ったわけではありません。
月々の負担が軽くなった分返済期間は伸び、元金の減りも遅くなります。
それにより、最終的に支払う利息が高くなってしまうことがあるのです。
このような事態を防ぐためには、
おまとめローンに申込む前に返済シミュレーションをすることをおすすめします。
返済シミュレーションは、金融機関の公式ホームページで簡単にできますので試してみましょう。
また、月々の返済額をある程度多めにしておくのも、利息を支払いすぎない賢い方法です。
おまとめローンを利用する前に、ある程度返済金額や利息の目安を把握しておくと
利息の支払いすぎという失敗を防ぐことができるのです。
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おまとめローンで損になるパターン② 審査が厳しい!

おまとめローンを利用するには、審査に通ることが必要ですね。
しかし、おまとめローンの審査はカードローンの審査よりも厳しい傾向にあります。
それは、一体なぜでしょうか?
おまとめローンは、複数の借金をひとつにまとめるローンですので、借り入れ金額が高めという傾向があります。
借りる金額が大きいと、
『この人はこの金額をちゃんと返済できる人なのか?』ということを見極めるために
年収は十分にあるのか、過去の借り入れで遅滞無く返済ができているか……など、
少々厳し目に審査をする必要があります。
そのため、一般的なカードローンよりも審査が厳しいのです。
しかし、過去の信用情報に傷がなく、借り入れ金額を返せると見なされる最低限の収入があれば審査の通過は難しくないでしょう。
不安な人は、信用機関に開示請求をして、過去の信用情報を確認することもできますので、申込前に確認してみてくださいね。
▽万が一、審査に落ちたときの注意点
念の為、おまとめローンの審査に落ちてしまった場合のリスクについてもお話しましょう。
ローンの審査に落ちると、その記録は一定期間、信用情報に登録されます。
信用情報には、おまとめローンやカードローンの申込情報などが登録されるのですが、
1社審査に落とされたくらいでは、何もマイナスな情報にはなりません。
しかし、短期間で何件もカードローンに申込をしている場合は話が変わってきます。
短期間のうちに何社ものローンに申込みをしていると
「申込みブラック」と呼ばれる状態になります。
「この人は、お金を借りるのに必死な人だなぁ……」
と思われてしまい、不信感に繋がってしまうのです。
申込みブラックになると、他のローンやクレジットカードなどの申込みをしても審査に通らない可能性が高くなります。
そのため、もしおまとめローンの審査に落ちたからといって、何社ものおまとめローンに申込みをしてしまうと、申込みブラックになり、余計に審査に通りにくくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
良かれと思っておまとめローンに何社も申込みをしたのに、すべて審査落ちして、申込みブラックになってしまった……なんて悲しいですよね。
どの程度の期間に何件申込めば申込みブラックになるかは、金融機関や商品によって違うのですが、一般的には、「1~3ヶ月に3社以上」としていることが多いみたいです。
おまとめローンの審査は厳しめだということを肝に銘じて、このような事態に陥らないようにしましょう。
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おまとめローンで損になるパターン③ 浪費によって借金が増えてしまう可能性がある!?

おまとめローンを活用すると、月々の返済額が減ります。
返済額が少なくなれば、生活に少し余裕ができますね。
しかし、その安心からか、手元にある余ったお金を無駄遣いしてしまう、という事例があります。
余裕ができた分浪費が増えてしまった…という人は結構多いのです。
おまとめローンを利用すると、基本的には金融機関がユーザーに代わってカードローンを完済してくれます。
しかし、カードローンを完済できても、カードローンの解約自体はできていません。
つまり、そのカードローンの利用限度額はまるまる復活している状態に戻るのです。
いくら「もう借金はしない」と誓っても、カードローンが簡単に借り入れができる状態になってしまっているわけですから、誘惑に負けてしまう人がいるのは何となく理解できます。
このように、おまとめローンは新たな借金を増やしてしまう可能性があるのです。
どうしても誘惑に負けてまた借り入れをしてしまいそうな人は、このような失敗を防ぐために、おまとめローンで完済したカードローンは早めに解約してしまいましょう。
そして、毎月の生活費に余裕ができたなら、
貯金や、繰り上げ返済に回したりすることをおすすめします。
おまとめローンを利用するからには、
もう絶対に新たな借金は作らないと誓いましょう。
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おまとめローンのデメリット 東京スター銀行の場合は?

では、おまとめローンのデメリットについて、より分かりやすく説明するために、実際のおまとめローン商品を例に出して解説します。
例として使うのは、低金利かつ借入額が高く、どんな借金もほとんど確実におまとめできるところが人気の東京スター銀行おまとめローンです。
正式名は、「東京スター銀行スターワン乗り換えローン」といいます。
東京スター銀行のおまとめローンは、満20歳以上65歳未満の正社員のほか、契約社員や派遣社員でも利用できます。
金利は年12.5%。変動なしというところが優秀です。
最高借入額は1000万円となっています。
これだけの限度額があればおまとめには安心でしょう。
また、来店不要でWEB完結で契約をすることが可能です。
気になる月々の返済額は、以下の表にまとめました↓↓↓
借り入れをしている人は、
ご自身の返済金額と比べてみてはどうでしょうか?
年利が一律なので、少額の借り入れでも低い金利が適用されるのは嬉しいポイントだと思います。
◇東京スター銀行のおまとめローンにはデメリットはある?
東京スター銀行おまとめローンは、年収200万円以上という制限がありますから、その点がデメリットと言えそうです。
また、パートやアルバイト、自営業の人は利用できません。
WEB完結で来店不要で申込みができるのはメリットですが、仮審査の結果が出るまでに最短でも3日かかりますから、急いでいる人にとってはその点がデメリットになるかもしれません。
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おまとめローンのデメリット アイフルの場合は?

つづいて例に上げるのは、消費者金融のアイフルです。
アイフルにも、おまとめMAXというおまとめローンが用意されています。
アイフルのおまとめローン(おまとめMAX)の貸し付け対象者は、
「満20歳以上で定期的な収入があり、返済能力がある人、アイフルの基準を満たす人」となります。
アイフルのおまとめローンの金利は年3.0%~17.5%、契約限度額は800万円までです。
気になる毎月の返済額は金額や返済年数に寄って変動します。
【借入金額100万円の場合】の返済金額を以下の表にまとめました↓↓↓
消費者金融の融資は総量規制の対象となるため、通常は年収の3分の1までとなります。
しかし、おまとめローンは総量規制の対象外となり、全部の借金をまとめると年収の3分の1を超えてしまうという場合でも利用できる可能性があります。
◇アイフルのおまとめローンにデメリットはある?
アイフルのおまとめローンは、銀行などのおまとめローンと比べて金利が高めだという点が挙げられるでしょう。
融資額が低い場合には上限金利が適用されることが多いですから、17.5%の金利が適用されると思っておいた方が良いかもしれません。下限金利が適用されるのは、契約限度額が上限の800万円に近い人だけとなるのが一般的です。
また、アイフルのおまとめローンは新規の人は利用できません。「アイフルを利用中の人、または利用したことがある人」のみが利用できるローンですので注意してください。
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まとめ

おまとめローンのデメリットや損になるパターンについてお話してきました。
金利が下がっても、最終的に支払う利息が高くなってしまうかもしれないという落とし穴は、ぜひ知っておきたいポイントと言えます。
さらに、完済したカードローンをまた利用してしまうような危険に関しても、すぐに解約してしまうなどの対策をする必要がありそうですね。
しかし、おまとめローンは完済専用のローンですので、ローンを完済したい人にとっては嬉しいポイントがギュッと詰まっています。
厳しい審査こそあるものの、ちゃんと理解した上で申込をすれば、着実と返済額を減らすことができる画期的な商品なのです。
おまとめローンのメリットだけでなく、デメリットがあることを理解し、おまとめローンをおトクに活用したいですね。
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